アジアカップ中国遠征記

2018年7月23日 7:18 pm

先日、中国は秦皇島市で行われたアジアカップに出場してきました。

 

6月30日に行われるレースに向け、27日に北京空港に向けて出発しました。

 

今回は航空券の金額の関係で、大韓航空の仁川経由を選択。中部国際空港を13時過ぎに出発し、約二時間のフライト。その後仁川で3時間の乗り継ぎで北京空港へ向かいました。

 

現地時間の10時頃に到着しましたが、他の選手を待ってから空港を出ると告げられ、そこから待つこと2時間。空港を出たのは12時過ぎでした。

車でゆっくり寝ようかと思っていましたが、なんとセダンの後部座席に3人押し込められました。身体のサイズ的に私は真ん中へ…

更に経費削減なのか、高速を使わずの移動で、途中3回も休憩を入れながらホテルへ着いたのは朝の5時過ぎ…

思いがけないハードな往路となり、辺りはすっかり明るくなってはいましたが、極力身体を休めようとそのまま就寝。何度か目を覚ましながら昼まで睡眠をとりました。

 

 

現地での予定は到着した28日の夕方に競技説明会、良く29日の午前中に公式のバイクコースとスイムコースの試走が予定されていました。

 

移動の疲労感たっぷりでしたが、説明会の前にホテルのプールで30分程泳いで身体をほぐし、説明会を受けてから早めに就寝しました。

 

 

翌日も出来るだけギリギリまで寝てから、スイムとバイクの試走へ。

海は少しうねりがある上に、途中で脚が着く場所もあるような、テクニックのいるコースだったので、ブイの見え方や流れなどを入念にチェック。

 

バイクはスイムとは打って変わり、充分すぎる程横幅のある道を四角形に設定された1週10kmのコースを4周回。

難しいコーナーもなく、一週をゆっくり回りこの日の調整を終えました。

 

 

昨年も中国の別の地域のレースに出たのですが、前々日の夕方に説明会、前日午前に試走が組み込まれているお陰で、レースまで余裕をもって過ごせるのは選手としてはとても有難かったです。

 

 

当日のレーススタートは9:00

基本的に朝食をとらないので、5時過ぎに起床してから、エネルギー系のゼリーを取りながらゆっくりストレッチや補強をして徐々に目を覚ましていきます。

 

当日の調子によってスケジュールは変わりますが、大体レース2~1時間半前からアップを行うようにしています。

今回はレース会場まで10km近くあったので、バイクのアップをその移動で済ませ、現地についてから、ランのアップ、スイムのアップを行いました。

 

7時にホテルを出ましたが、その前にORGANIQジェルを一袋口にし、カフェインを摂取してから移動しました。2時間前ですが、アップをする時には集中できるように頭をクリアにしておきたいので、普段からこのタイミングで摂取しています。

 

会場につくと、びっくりするくらいの高い波。浜から見ても高かったですが、100mほど沖に出たところでは波が高すぎて、その反動で脚が着かないはずの場所で脚が届くほど、うねりが強くなっているようなコンディションでした。

ビーチスタートでレースがスタートすると、普段は横並びで隣の選手ラとぶつかりながら泳ぐことが殆どですが、波の影響で選手は直ぐに散り散りに。

 

選手それぞれ色々なラインを泳ぎながら第一ブイへ。その際内側の選手がこの波のなかどうやってそんなところまで泳ぐんだと驚くほど大きなリードをとっており、それを追いかけるメイン集団後方に位置して泳いでいました。

 

 

陸に戻る際に、集団もどのラインを泳ぐのか迷っているような状態で、右に行く選手、左に行く選手で再び集団は分断。

私は波が左から右へと波が来ているのもあり左へ膨らみ、波を掴んで岸へ向かう方法をチョイス。しかしここで波に乗り切れないというミスを犯し、一緒に泳いでいた選手は15mほど前に。

 

 

そこからは殆どの距離を一人で泳ぐことになりました。調子は悪くなく、少しずつ差を詰めてはいましたが、なかなか追いつききれないまま、2週目のブイを回りました。

 

後方はさらに遅れていたため、前の集団に追いつけなければレースが終わる可能性もあります。

 

1周目は乗れませんでしたが、前に追いつくためにはしっかり波に乗る必要があると思い、再び一度左へ膨らみ、大きく波が崩れるポイントでタイミングよくペースアップでき、2回目はしっかりに波に乗ることに成功しました。

 

波に運ばれている時は泡で何が起こっているか殆ど分かりませんでしたが、一つの波で一気に前に追いつくことに成功しました。

 

スイムを終え、バイクへ移るトランジションでは集団は縦に伸び、その後方に位置していたのでバイクの漕ぎ出しで集中していなければ無駄に足を使うことになるので、集中してバイクへと移りました。

 

バイクに移り500M程で、縦に伸びていた集団は纏まり、ここからローテーションをして後続を引き離したいと思っていた矢先の最初のコーナーで前方の選手が落車。私はその選手を避けきることが出来ずに落車してしまいました。

 

右肘を強く打ったために、腕が痺れて上手くバイクを操れない状態でしたが、落車の衝撃で飛んで行ったしまったボトルを拾い、曲がってしまったハンドルを直してから再びバイクに乗りました。

 

単独では追いつけそうにない距離になっていたので、しばらく流して乗りながら、40秒程度遅れてきた第二集団に合流して前を追うことにしました。

 

 

タイムは恐らく1分程度開いていましたが、この集団も前の集団と同じくらいの人数がいたのと、バイクに自信がありそうな選手が何人かおり、また前を追うという意思がはっきりしていたので、バイク力の無い中国数人以外の全員でローテーションし、15㎞地点で前に追いつくことが出来ました。

 

25人と大集団となったこの集団はお互いが牽制しあい、ほとんどサイクリング状態のペースになりました。

 

散発的にアタックがかかりますが、有力選手が飛び出さない限りは誰も追わずに、目に留まる距離で泳がせ、戻ってくるのを待つという展開が続きました。

 

道幅も広く、集団の人数も多いのでロードレースさながら横に選手が広がり、速度が上がった時だけ縦の列になるというのを繰り返しながら、人数も変わることなくランへ。

 

ほぼ全員がフレッシュな状態でランに入った為、多くの選手がハイペースでランニングに移って行きましたが、私は腰の故障のせいでまともなランのトレーニングが1ヶ月ほどできていなかったので、3分半から40と抑えたペースで終始マイペース走行を続けました。

 

それでもバテテ前から落ちてくる選手を広いながら一時は10~14位集団に追いつきましたが、ラスト2kmの地点で脚が止まってしまい、一気にペースダウン。

 

最終的には10kmを37分もかけてしまい、優勝した選手が31分前半で走ったので、力の差を見せつけられたレースとなりました。

 

目標としていた10位には届かない20位という結果。

 

 

満足できるものではありませんが、自分の強みも出せたレースでもありました。

悔しさは次にぶつけなければいけませんが、1レース1レースで一喜一憂している暇もないので、また次に向けて頑張っていきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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This post was written by ベルリオ

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