内臓シリーズ 腎臓編
前回、前々回は肝臓についてかきました。
今回は腎臓編です。
腎臓とタンパク質
腎臓には様々な働きがありますが、トレーニングをされている方に大きく関わってくる要素としては、タンパク質と腎臓の関係だと思います。三大栄養素として、糖質、脂質、タンパク質がありますが、糖質と脂質に関してはエネルギーとして使われた後、そのまま体内に残るものとしては、余分に摂りすぎた場合の脂肪だけです。
ですが、タンパク質はエネルギーとして使われた後、毒素(老廃物)が残ります。この毒素をろ過して体外に排出くれるのが腎臓なのです。この毒素をろ過して排出してくれる働きを持つのは腎臓だけなのです。
腎臓は一度傷ついたら修復できない臓器だと言われています。タンパク質は筋肉を作る上で大切な栄養素ですが、摂りすぎることで、腎臓への負担が大きくなると、筋肉を作るどころか逆にその働きを悪くしてしまうことになりかねないです。筋肉に対しての働きが悪くなるだけならまだしも、腎臓の働きが悪くなることで健康への被害が必ず起こります。
腎機能低下による身体への影響
腎臓にはタンパク質の毒素の排出の他にも様々な働きがあります。
血液をろ過して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出してくれます。
また、体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをしています。
腎臓の働きが悪くなると尿が出なくなり、老廃物などが体に蓄積し尿毒症になります。
尿毒症は尿中に排泄される必要のある毒素が体内に溜め込まれてしまっている状態のことをいいます。
急性腎不全や末期の慢性腎不全の状態で、腎臓の機能が限界まで低下していることから、適切な処置を施さなければ命を落としてしまいます。
毒素が身体に回り始めると、様々な症状が現れます。主な症状としては倦怠(けんたい)感や頭痛、吐き気、むくみ、高血圧、貧血などを感じます。これらは腎臓のろ過機能や調節機能が低下することで、体内に老廃物や余分な水分がたまってしまうのが原因です。例えば、余分な塩分や水分はむくみの原因となるほか、血圧も上昇させてしまいます。このような症状の現れる段階が腎不全です。そのまま症状が進行すると前述したように死亡してしまいます。
腎臓を健康に保つには余分な塩分の摂りすぎなども気を付けなければいけませんが、トレーニングをされる方はタンパク質が重要だからと言って摂りすぎも注意しなければいけません。トレーニングしていても、体重1kgに対して2g程度ぐらいに上限をとどめておいた方がよいと思います。
なんでも適量が良いということですね。
今日はここまでにします。
川出でした。
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This post was written by ベルリオ