身体の衰えは当たり前なの?2
前回、外科的な疾患(各関節の痛み)の原因は自分で作りだしているという事を書きました。
どういうことかというと、普段の身体の使い方がその痛みを作り出しているということです。
体には約600個ほどの筋肉が存在します。筋肉は骨(関節)動かすために体中についています。そして、表があれば裏があるように、その表裏がバランスを取りあって共存しています。
一番わかり易くよく聞くのが、腹筋と背筋でしょうか、腹と背ですから、表裏ですね、そして、この筋肉の動きで例えるなら、背骨を丸めるときは、腹筋が縮んで、背筋は伸びます。逆に、背骨を反らすときは背筋が縮んで、腹筋が伸びます。
このように全身の筋肉が表裏でバランスをとりあっているのですが、そのバランスが、あることがきっかけでバランスを崩した時、それが痛みとなって出現するのです。
バランスを崩すということは、表裏どちらか一方の筋肉が極度に短くなったり、長くなったりして、その状態が長く続くことで、元のバランスのよい状態でいられなるということです。筋肉には形状記憶をする働きがあり、良くも悪くも、その形を覚えてしまい。もとに戻りにくくなります。そしてバランスを崩した筋肉は働きが極端に悪くなります。伸び縮みしなくなるということです。
それがなぜいけない事なのか、筋肉には血流を促すポンプの役割があり、その筋肉が動かなくなるということは、血流の流れが悪くなるということです。同時に血管に沿って流れているリンパの流れも悪くなります。
血液やリンパには、身体にたまった毒素(疲労物質、余分な塩分)などを排出する役割があるのですが、その流れが悪くなることで、流れの悪くなった場所で痛みや凝り、浮腫みなども引き起こします。
もう一つの悪い要素としては、筋肉が正しい長さではない状態で使うことで、本来持っている関節の動きを悪くしてしまうということです。先ほど、筋肉は関節を動かすためについていると言いました。その筋肉の動きが悪くなるということは、関節の動きを悪くするということになります。
関節が本来持つ動きというのは、決まった範囲があります。範囲というのは、例えば、膝の曲げ伸ばしで、曲がる限界の角度と、伸ばす限界の角度というものが指標としてあります。その角度に対して、曲げる角度、伸ばす角度が足りない、または曲がりすぎる(膝に関して無いです)、伸びすぎる(膝でいうと横から見た時若干逆九の字)ということが起こると、本来の動きを失い、その関節の周辺の筋肉や関節に痛みや凝りを感じるようになります。
この筋肉や関節の動きが悪くなる原因が自分自身で悪くしているというのは、誰もその悪い動きを意識して行っているのではなく、日常生活で知らず知らずのうちに行っています。
例えば、長時間のデスクワークや、長時間の運転、かかとを踏んで靴を履く、サイズの合わない靴を履く、偏った姿勢で長時間立ちっぱなし、悪い姿勢でのスマフォを使う、片方の同じ脚、または片方の同じ手での長時間の繰り返す作業、脚を組む、など世の中では普通に行われているようなことが、筋肉の動きを悪くする要因になっているのです。
そのせいで、身体に異変が起きます。痛みや凝りが出始めたら、身体からの異常というサインです。その異変がでたまま放置をすれば、年齢が重むごとに筋力が落ち、代謝もおちて、身体が衰えるのを進めてしまいます。
そうならないためにも筋肉や関節が悪い動きをしないためにもトレーニングが必要になってきます。最近はダイエットブームの風潮が強い為、身体を鍛える=ダイエットという形になっていますが、トレーニングの位置づけはそれだけではないということです。
川出でした。
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This post was written by ベルリオ