トライアスリートのオフトレ
トライアスリートのオフトレ
トライアスリートやランナー、サイクリスト、いわゆるエンデュランス系のスポーツを行う場合、実際のレースで求められるのは決められた距離を出来るだけ速くゴールすることです。
とてもシンプルですね(笑)
そのためにシーズン中やシーズン直前などは、目標レースに特化したトレーニングが多くなります。
スプリントのトライアスロンに出場する場合、速い方だとゴールタイムは1時間程度になるかと思います。ざっくり内訳を考えると、スイムは750Mで10分~15分、バイクは20KMで30分~40分、ランニングは5KMで15分~20分。
つまりレースで求められるのはこの時間でベストなパフォーマンスを出すことです。
レース全体で考えると1時間強なので、ほとんどの時間をLT強度で過ごすことになります。バイクでのパワートレーニングを行っている方はFTPと表現すればわかりやすいですね。
そのなかで、それぞれの種目に割り当てられる時間の中でのベストパフォーマンスを出すペース配分であったり、テクニックが求められます。
バイクを例にとると、バイクパートの20kmを速く走らせるようになることが第一に重要なことですが、だからと言って30分の中でパフォーマンスを出すことだけを考えていると、トライアスロン全体で考え場合には半分の時間しかこなせていないので、、持久力不足によりレースでは持っているパフォーマンスを発揮することはできません。
また逆に、2時間、速いペースで乗ることが出来たとしても20kmでのペースを上げることが出来なければスプリントのレースで結果を出すことは難しくなります。こういったところから、自分はロングに向いている、スプリントに向いていると判断することが多いのではないでしょうか。
シーズン中は、それぞれのレース種目に合わせた強度、時間でのトレーニングがメインになってきます。
これは様々な要素を組み合わせた応用トレーニングととらえています。
例に挙げたバイクの20kmの場合であれば、速いスピードで走らせるためのそもそものスピードが必要ですし、30分は最低でペダルを回し続けないといけないので持久力も必要になります。
それをあわせてスピード持久力と呼んだりしますよね。
オフの基礎トレーニングを行う際はそれらを別々にトレーニングし、土台をしっかり作っていくことで、それらを組み合わせた時のレースのパフォーマンスが上がります。
しかしそれらの基礎トレーニングを行う前にまずすべての土台となるフィジカルを見直しておくことが大切になります。
ここでいるフィジカルとは筋力だけでなく柔軟性も含みます。
可能であればトレーナーなど知識のある人に見てもらいながら、身体のバランスを考慮したトレーニングを行うのがいいと思います。
トレーニング初期は競技に使う筋肉に限定せず、全身くまなく鍛えていくことをお勧めします。これにより体全体のバランスを見直すきっかけにもなりますし、これから専門的なトレーニングに入っていくときの土台にもなっていきます。
筋トレをすると身体が固くなるから…身体が重くなるから…と敬遠する話をよく耳にしますが、自転車やランニングをひたすら行う方がよっぽど身体を固くします。
それはそれらの種目が関節の可動域を目いっぱいを使って動いていないためです。
バイクでの脚の動きは特に関節の可動域が狭いので、筋肉が固くなりやすくなります。ウェイトにも同じことが言え、高重量にこだわるあまり、少ししか動けていないと身体は固くなりやすく、またパフォーマンス向上にもつながりにくくなります。
ウェイトトレーニングを行うときはその点に注意し、関節の可動域を目一杯に使うことを意識し、その中で身体に負荷をかけていくために重量を意識していくようにしましょう。
またどの程度の重量を扱うか、どのくらいの回数を重ねるかによっても、筋肥大していくのか、筋力アップしていくのかが変わってくるので、自分に何が必要なのかを検討してからトレーニングに取り組むことで自分の弱点を克服していけるかと思います。
何をするにしても、まずは自分を知ることが一番大切ですね。
どこに向かうのか(目標)そのためには何が必要なのか、その必要なものを手に入れるためにはどんなことをすればいいのか…ここを考えていけば自分がどんなトレーニングを行えばいいのか見えてくるかと思います。
思い切ったトレーニングが出来るのもこのオフだけ!オフト言うと休みな感じがしてしまいますが、一番地味できついトレーニング期間です。しかしここの頑張りがレースシーズンに活きてきます。
目標レースで成功している自分をイメージして何とか乗り切っていきましょう!!