L-カルニチン
2017年5月12日 12:22 pm
今回紹介するサプリメントは、ダイエットのときにとても役に立つ「L-カルニチン」です。
まず、L-カルニチンとは、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから生合成される小さな化合物です。
L-カルニチンという名前は、「肉」を意味するラテン語の”Carni(カルニ)”に由来しています。
L-カルニチンは通常体内の肝臓で少量(1日約10mg)が作られますが、卵・豆・野菜類にはほとんど含まれず、その多くは羊肉や牛肉などの食物から摂取されます(日本人平均1日75mg)。
私たちの筋肉(主に「骨格筋」や「心筋」)の中に多く存在していて、脂質の代謝に必要不可欠な物質です。脂質の代謝(脂質からエネルギーへ変換すること)は、細胞のミトコンドリア内で行われます。しかし、脂質は単独ではミトコンドリアの膜を通過できないのです。脂質が体内に取り込まれると脂肪酸に分解され、「脂肪酸」+「L-カルニチン」の結合によりミトコンドリア内に運ばれます。こうして、脂質がエネルギーへ変換され、体内で活用されます。糖質が瞬発的なエネルギー産生を担うのに対して、脂肪酸は持続的なエネルギー産生を担うことで、筋肉や心臓を効率よく動かしています。
つまり、L-カルニチンは脂肪酸をミトコンドリア内に運ぶ役割を担う成分なのです。
このカルニチンの摂り方についてはまた次回説明したいと思います。
クニイでした。