内臓シリーズ 食道編

2018年2月17日 12:00 pm

前回は舌について書きました。

 

今回は食道です。何気なく行っている、食べる飲むという動作ですが、これも食道の筋肉が正常に働いているから出来ることです。その仕組みを少し細かく説明します。

 

食道の主な働き

食道はのど(咽頭)と胃を結ぶ筒状の臓器です。食道自体には消化や吸収の機能はなく、口から入った食べ物や飲料を胃まで輸送する役割を果たしています。喉に近いほうから頚部(けいぶ、首の部分)食道、胸部食道、腹部食道と呼ばれる3つに分類され、全体の長さは平均で25cmほどになります。

 

食道には食物を胃まで送る蠕動(ぜんどう)運動というはたらきがあり、横になったまま食物を口に入れてもスムーズに胃まで送り届けることができます。また、食道の上端と下端にはそれぞれ上部食道括約筋、下部食道括約筋と呼ばれる括約筋があり、食物が逆流することを防いでいます。

 

のどと食道の境界のすぐ下には、上部食道括約筋と呼ばれるリング状の筋肉があります。食道と胃の境界の少し上にも、下部食道括約筋と呼ばれるリング状の筋肉があります。食道が働いていないときは、食べものと胃酸が胃から食道を逆流して口の方に行かないように、この2つの括約筋は収縮しています。食べものを飲み込むときは、これらの括約筋がゆるむため、食べものが胃へと通過できます。

 

食道で起こりやすい病気

逆流性食道炎、この病気は胃の働きも関係してきます。

酸っぱいものや苦いもの(呑酸)がこみ上げてくるというのは、胃液が食道に逆流しているということです。胸焼けがしている時点では逆流性食道炎がある程度進行しているのかもしれません。
喉に何かが詰まっているような違和感がある、喉がイガイガしてものが飲み込みにくい、さらには咳が出るといった場合でも、風邪とか喘息ではなく逆流性食道炎である可能性が考えられます。
胸焼けや胸の痛みなどの症状は、逆流性食道炎も疑われますが、他の病気でも現れる症状です。素人判断をせず、医師に相談してきちんと検査するようにしましょう。

 

飲み会の翌日なんだか胸焼けがする、喉の奥に酸っぱいものがこみ上げてくるなどの気持ち悪い症状におそわれることはありませんか? そんな症状が慢性的に続いたら、逆流性食道炎かもしれません。
逆流性食道炎とは、胃の中のものや酸性度の高い胃酸が胃から食道に逆戻りして起きる病気です。以前は高齢者に多い病気とされていましたが、最近は年齢に関係なく増えています。

 

逆流性食道炎は、高齢者や妊婦、肥満の人、胃を切除した人など、胃の機能が低下している人に起こりやすいとされています。ところが、若くて健康な人でも下部食道括約筋が弛むことによって胃液が逆流してこの病気が起こります。

 

脂肪分の多い食事は消化に負担がかかり、コレシストキニンという脂肪の消化に関わるホルモン物質が大量に分泌され、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)が弛んで胃液が逆流しやすくなります。

 

ほかにも、姿勢の悪い人も要注意。背中が曲がっているとお腹が圧迫され、胃にかかる力が強まるために、胃液の逆流が起こりやすくなります。

 

逆流性食道炎の症状はほとんどの場合、生活習慣の見直しと薬物療法で改善することができます。ですが当面の症状が消えても、食道に起きている炎症やびらん、潰瘍がすぐに治るわけではありません。完治するまでは薬を飲み続けることが必要です。

 

改善策としては

・下部食道括約筋や胃酸に影響する食事を控える

脂肪分やタンパク質の多い食材、カフェインを含むコーヒーや緑茶、アルコールなどを避ける。

 

・胃に負担がかかりやすい食事を摂りすぎない
酸味の強い食品、唐辛子や胡椒などの香辛料、チョコレートケーキなどの甘いもの
酸味の強い柑橘類など

 

・胃への刺激が少ないものを適度に食べる
逆流性食道炎になりやすいかもと思われるのであれば、日常の食生活において、消化の悪い食べ物を減らし、できるだけ胃への刺激が少ないものを腹八分目に食べるということが大切な予防策になります。

 

・食用油をオリーブオイルに変える

オリーブオイルは消化に負担がかからないため、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)への影響が少ないといいます。日頃の調理に使う油をオリーブオイルに変えるだけで逆流性食道炎の予防になります。

 

・胃に圧力がかかる生活習慣を減らす
食事以外の生活習慣面でも次のようにお腹を圧迫しないということもポイントです。前屈みの姿勢を避ける、お腹をベルト、コルセットなどで締めすぎない
重いものを無理して持たない、肥満に注意する

 

・就寝時にも逆流を避けるスタイルを
眠る時にも胃酸の逆流を改善できる注意ポイントがあります。
食後すぐに横にならない、食べてすぐの就寝は、胃の中のものが逆流しやすいので避ける、上半身を少し高めにして眠ると胃の中のものが逆流しにくい

 

以上がポイントになります。心当たりのある方は試してみてください。

 

川出でした。

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This post was written by ベルリオ

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